試される大地、ときどき彩の国

ツイッターのプロフ欄の補足、ときどき日記

新十郎探偵帖 第八話(最終話)

最後の一話は、せつない。

 

西郷隆盛大久保利通の最後は史実で知っているとはいえこの最後は辛い。

この話は新十郎が江戸(過去)から本当の意味で歩き出す成長物語だったのかなって全話見とおして思います。

明治の世での友人(相棒)を得、そしてもしかしたら伴侶となるかもしれない女性(未来の自分の家族)も得て誰かから頼まれたわけでもなく自分の意志で探偵として出発するってことなんだろうか。

本当にいいお話でした。ガチで続編希望しますわ。

最終話でしかもオリジナルストーリーってことで完全に時代劇として見ていたのですが、きちんと探偵帖としての部分もきっちりと魅せてくれました。うっすらと新十郎ではない刺客、というか不穏な人物がいそうな演出がされてましたが一話から出ている登場人物がここにきて活かされるなんて予想外でした。

勝邸での不穏分子の士族(らしき人)の進入時にもう一人の警官との対比も素晴らしい。

正直また一話から見直したくなりました。でも今やると絶対心理的ダメージを受けそうな気がビシバシするので数日空けときますはい。

梨江さんと話すときだんだん新十郎の口調が砕けてきて梨江側の言いたいことははっきり言う命短し恋せよ乙女、いいですねあまーーーーーい。ぜひぜひ続編で2人の進展を見たい。

つか真剣に見ていたような文章打ってますけども、ワタクシしょっぱなの銃を取り出す福士蒼汰のかっこよさが半端なくて一瞬停止ボタン押しました。脳の処理が追いつかないので開始数分でフリーズかましました。

それはともかく。

最後のねぇ、ある意味で西郷隆盛や士族たちを切り捨てた大久保卿も暗殺されてその場面の次で新十郎が探偵社を立ち上げる光景になるって明るい演出されてるけど結構考えされられたわ。うん。

江戸は過去になって明治を生きる若者が結局未来を生きていくんだろうなぁ。勝海舟に新十郎が見届ける役割があるって語りかけたのも、もうあなたの能動的な役割は終わったんですよと言っているようにも取れるし。

若さとは、時間のある命とは時に残酷よのう。

 

とりあえず福士君の新十郎をもっともっとまだまだ見たいので、皆様のNHK様ぜひ続編をお願いいたします。(くどい)