試される大地、ときどき彩の国

ツイッターのプロフ欄の補足、ときどき日記

新十郎探偵帖 第七話

突然の高橋克典の洋装にオーバーキルされた(尊死)

 

一番映像化して欲しかった回なのでめっちゃ嬉しい。囲碁の知識がないので映像化されることであの『石の下』を具体的に知ることができてそこも嬉しかった。

最終回へのストーリー的足がかりにもなる話なだけあって、役者陣も展開も最後まで瞬きを忘れかけるほど画面に吸い寄せられてました。

全体を通して坂口安吾原作では歴史的な予備知識と坂口本人の作風などを知っていないと伝わらない当時の世の中への問いが新十郎という青年の物語として再構成されながらうまくまとまってるドラマだと思う。

正直、新十郎自身に死亡フラグは立ってないのと原作でまだ使われていない話があるのでガチで続編希望です。

福士君の演技も第一話からかっこよかったのは間違いないんだけど、第一線の俳優さん方と一緒に新十郎探偵帖を作り上げていく中でどんどん結城っぽさが濃くなっていてそれも見ていてすごく良かったなぁと(語彙力)

あと、新十郎と西郷が手合わせをするシーンでちゃんと西郷の方が強いような殺陣になっていてさすがNHKドラマの演出だなと。

てか、お民さんかっこよすぎだし、その後の西郷とのやり取りは可愛いし稲森いずみさんやっぱすごいわ。

お梨江と新十郎との会話を見ていると彼女絶対英語勉強してそうだし、その過程で現代で言うこども食堂みたいなもののことも考え付いたんじゃなかろうか。明治の世を描いているだけあって女性もただ尽くすだけの人物ではなく確固たる考えがある設定なのもこのドラマの良いところだよなぁ。

そんな重厚さもありつつ、梨江の告白(フライング)シーンにはめっちゃときめいた。あんなん男の方も憎く思ってるわけないやーんと思ったけどそれが伝わってないところろ二人の関係の良いところだよ(褒めてる)

本編がここまで消費カロリー高めな重さだとナオトインティライミさんのエンディング曲に助けられること限りなし。歌詞もぴったりだしこの曲が主題歌でよかった。